しばらくは過去の食べ呑みを振り返ろう!のコーナーをお送りします。
プロローグ:安全・快適な電車移動のための準備と工夫
10月5日、秋晴れのもと、名古屋の秋の風物詩である「秋酒祭」に行ってきました。今回は、筋ジストロフィーで電動車椅子を利用している私が、ヘルパーさんと一緒に電車を乗り継いで会場までたどり着くまでの、具体的な移動の工夫について、同じように外出を楽しみたいと考えている方に向けて解説します。
私たちの外出は、駅に到着してからが勝負です。
1.駅員さんとの連携が鍵!スムーズな乗車プロセス
まず、電車の発車時刻の15分前には駅に到着するようにしています。これは、駅員さんに声をかけ、乗車準備を整えてもらうための余裕を持つためです。
改札前で駅員さんに「〇〇駅まで行きたい」と行き先を伝えます。すると、駅員さんが乗車するホームまで案内してくれ、乗車駅と降車駅の両方に連絡を取ってくれます。これにより、降車駅でもスムーズにスロープ介助を受けられる体制が整います。
2.障害者割引ICカードの現状と課題
改札を通る際、私は2種類のICカードを使い分けています。
| 交通機関 | 使用icカード | 備考 |
| JR線 | 障害者用toica | 割引適用 |
| 地下鉄線 | 割引manaca | 割引適用 |
どちらも障害者割引が適用されるカードなのですが、JRと地下鉄でカードが分かれているのが現状の課題です。できれば、全国の交通機関で1枚のICカードに障害者割引を統一して、もっと便利に外出を楽しめるようになってほしいと切に願っています。
3.車椅子での乗車:安全を確保するステップ
改札を抜けたら、エレベーター前で駅員さんが来るのを待ちます。
駅員さんが到着すると、まずは安全にホームまで案内してくれます。そして、電車が到着すると、駅員さんが携帯用スロープを設置してくれます。このスロープを使って、ヘルパーさんの介助を受けながら、電動車椅子で無事に電車に乗り込みます。
この一連の流れがあるからこそ、私たちは安心して電車移動を楽しむことができます。駅員さんの丁寧なサポートには、いつも感謝しかありません。
本文:秋酒祭への道のりと、一杯目の感動
目的地は「秋酒祭」!その前に…
電車を降りてまず向かったのは、美容院です。
「この写真のように」とオーダーし、さっぱりとGIカット風に仕上げてもらいました。これで気分も一新、いよいよ本日のメインイベント、秋酒祭の会場であるエディオン久屋広場へ向かいます。
会場へは、まずはゆとりーとラインに乗り、そこから地下鉄に乗り換えて矢場町駅で降車しました。ちなみに、ゆとりーとラインでも、地下鉄と同じく割引manacaが使えるので、移動費の負担が軽減されるのは嬉しいポイントです。
アプリを駆使して楽しむ「秋酒祭」
会場に到着!秋酒祭は、専用のアプリを使うと、出店情報や試飲券の購入、会場マップの確認などができて非常に便利です。
まず向かったのは、愛知県常滑市の蔵元、盛田のブースです。
1杯目:ねのひ 白ぶどう(常滑/盛田)

記念すべき一杯目は、盛田の「ねのひ 白ぶどう」です。
確か度数は7%。まるで大人版Qooの白ぶどうのような、フルーティーで非常に飲みやすいお酒でした。日本酒が苦手な方や、最初の一杯にもおすすめです。
突然の雨と、まさかのハプニング
お酒を楽しんでいると、突然雨が降り始めました。急いでヘルパーさんにカッパを着せてもらい、雨対策も万全!…と思った矢先、まさかのハプニングが発生しました。
会場内で移動していた電動車椅子に轢かれてしまい、着たばかりのカッパが破けてしまったのです…。せっかくの気分が少し萎えてしまいましたが、これもまたライブ感のある思い出。気を取り直して、次のお酒へ!
2杯目:松蘭(常滑/盛田)と秋の味覚

二杯目も同じく盛田のブースで、銘柄は「松蘭」を選びました。
そして、おつまみには、秋の味覚の王様、秋刀魚と松茸の焼き物をチョイス。
白ぶどうの甘口を飲んだ後に飲む「松蘭」は、キリッと引き締まる辛口で、味覚がリセットされます。秋刀魚と松茸の香ばしさと相まって、最高の組み合わせでした。
3杯目:でらから純米(常滑/澤田酒造)

三杯目は、常滑の別の蔵元、澤田酒造の「でらから純米」。
その名の通り、でら(とても)辛口!この辛さが、秋刀魚の旨みをさらに引き立ててくれます。特に、秋刀魚の内臓(はらわた)とも相性抜群で、日本酒の醍醐味を堪能できました。
【前編】はここまで。
【後編】では、松坂屋にてとある物産展で〆のラーメン実食レポートをお送りします。どうぞお楽しみに!
