序章:旅立ちの決意と、ヘルパーさんとの二人三脚
9月28日。この日、私はヘルパーさんと共に、三重県四日市市にある念願の「まぐろレストラン」を目指す旅に出ました。筋ジストロフィーのため、移動には電動車椅子が欠かせません。この旅は、私にとって単なる外食ではなく、「大変だったけど、行った甲斐があった」と心から言える、挑戦と感動の物語となりました。

第一章:名古屋駅での「最初の試練」
旅の始まりは、JRで到着した名古屋駅。桜通口から近鉄名古屋駅への乗り換えです。

🚅 JR名古屋駅 桜通口から近鉄名古屋駅へのバリアフリー経路
電動車椅子で移動しやすいバリアフリー経路をご案内します。

• スタート: JR名古屋駅 桜通口 (地上1階)
• 1.桜通口から改札を出てすぐ右に曲がり、広々としたコンコース(地上1階)をまっすぐ進みます。
• 2.コンコースを広小路口方面へしばらく直進すると、ぴよりんshopが右手に見えてきます。そこの角を右に曲がると、エレベーターがあります、それに乗って近鉄名古屋駅に向かいます。。
• 3. 切符購入: 正面改札付近の券売機で切符を購入します。障害者割引の適用には駅員さんの対応が必要となります。
• 4. ホームへ: 改札を通り、ホームに向かいます。そこはエレベーターを使わず電車に乗れるので、地味に有難いです。

🎫 障害者割引切符、悪戦苦闘の10分
近鉄では、残念ながら障害者用のTOICAやmanacaが使用できません。現金での切符購入が必要となります。さらに障害者割引を適用するためには、券売機で駅員さんを呼ぶ必要があります。

これが最初の試練でした。機械の不具合により、駅員さんを呼ぶボタンを押しても応答がない!ヘルパーさんと10分ほど悪戦苦闘しましたが、諦めずに別の券売機に移動したところ、無事、駅員さんが来てくださり、障害者割引を適用した切符を購入できました。

「ようやく改札に行ける!」。この小さな一歩に、大きな安堵と喜びを感じました。

第二章:近鉄富田駅からの「40分の行軍」
近鉄に乗車し、約30分で最寄りの近鉄富田駅に到着。ここからが、さらに長い道のりの始まりでした。

まぐろレストランまでは、通常徒歩で15分ほどの距離ですが、電動車椅子での移動、そして腕の位置を適宜調整しながらの慎重な走行が求められたため、なんと行きに40分もかかってしまったのです。

潮風を感じる富双の工業地帯を、ヘルパーさんと共に進む40分。体は正直ヘロヘロになりましたが、目的地が近づくにつれて、期待感も高まります。

第三章:行列の先に待つ「至高のまぐろ」
レストランの入り口前には、すでに長蛇の列が。極めつけは、この行列に並ぶことでした。並ぶこと30分。ようやく店内へ。

「ようやく食にありつける!感極まった」

ここまで来た自分を褒め称えたい。本当にそう思いました。

私が注文したのは、最高額の「天然本まぐろ刺身定食」(2,980円)。食にお金を惜しまないのが私のポリシーです。さらに、おかずとして「まぐろスコッチエッグ」を追加しました。

🐟 舌鼓を打つ、本まぐろ定食の全貌(忖度なしレビュー)
定食の内容と感想をまとめます。

• 本マグロ刺身4種 (赤身、赤身の炙り、中トロ、ネギトロ): 旨みが強く、食べ応え抜群で美味!多少の筋っぽさは、身がしっかりしている本マグロの証拠と納得。


• まぐろカマの煮付け: 箸で崩すと身がぎっしり。タレの甘みと塩味が絶妙で、カマの旨味と相まってご飯との相性は最高。


• まぐろ頬肉の塩焼き: 素材の味を邪魔しない優しい塩味。硬すぎず食べやすく、頬肉の旨みが引き出された良きお味。


• まぐろスコッチエッグ (追加おかず): まぐろメンチカツに卵が入ったような一品。肉に比べてあっさりしていて、食べ進みが良くなる。


• 昆布の佃煮、味噌汁、ご飯: 脇役も安定の美味しさ。特にアルコールを飲んだ後のみそ汁の美味しいこと!これこそ食べ呑みの真骨頂。


🥃 初挑戦の「いいちこ」と、食後の反省点
アルコールは、自販機で麦焼酎「いいちこ」をチョイス。麦焼酎は初の試みで、ストローでいただきました。

•   いいちこのレビュー: 確かに日本酒のようにカーッとなる。ただ、旨みを感じられず、飲みごたえに欠ける。健康的でいいかもしれないが、リピはないかな。やはり麦焼酎より日本酒が好き。機会があれば芋焼酎も試してみたい。

唯一の反省点は、ご飯の量です。食べ盛りの人には良いかもしれませんが、私のようなアルコールを飲まないと胃袋を広げられない少食系男子には多すぎました。二人で半分ずつ分けるなどの工夫が必要だと感じました。もちろん、ヘルパーさんにも手伝ってもらい、美味しくいただきました。

終章:旅の終わりと、次への希望
忖度なしのレビューを終え、帰りは駅のホームで買ったセブンティーンアイスの温州みかんで旅を締めくくりました。

店に着くまで大変だったのは事実です。しかし、その苦労を凌駕するほどの感動と、最高のまぐろ料理に出会えた喜びがありました。

「大変だったけど、行った甲斐があった旅になった」。

次は、この感動を家族にも味わってもらいたい。そんな希望を胸に、四日市を後にしました。

投稿者 エイチアール